… … …(記事全文1,981文字)我々は生産者として働き、財やサービスという付加価値を「生産」し、消費・投資という「支出」が行われ、「所得」を得ることになる。所得創出のプロセスにおして、生産、支出、所得の三つは必ずイコールになる。
そして、国内の生産の合計のことをGDPという。もっとも、生産、支出、所得はイコールであるため、生産面のGDP、支出面のGDP、所得の分配面のGDPの三つは必ずイコールになる。これを、GDP三面等価の原則と呼ぶ。
生産者が「生産」した付加価値に、買い手が「支出」し、生産者が「所得」を得る。つまりは、「生産」と「所得」を創出している者は、同一人物である。
分配面のGDPとは、生産者が生産した付加価値により創出された所得が、誰に分配されているのか、という経済指標なのだ。
分かりやすく書くと、企業が稼いだ付加価値(≒粗利益)がどのように使われているのか、である。
図が、2023年度の日本の分配面のGDPだ。
【2023年 日本の名目GDP分配面(10億円)】
http://mtdata.jp/data_94.html#Bunpai