… … …(記事全文2,509文字)1997年度以降、日本政府はデフレーションという「総需要不足」を(少なくとも中期的には)放置した。それどころか、減反政策、公共投資削減、公共事業の一般競争入札化、談合叩きなどにより、自ら供給能力を削減する政策を積極的に推進した。
結果的に、需要に対し、供給能力が不足する形で「インフレギャップ(総需要>供給能力)」となり、デフレーション(総需要不足)から脱却することになった。
【インフレギャップとデフレギャップ】
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政府の政策によりサプライ(供給)がロス(喪失)するサプライロス型インフレに陥ったわけだが、改めて歴史を振り返ると、日本がサプライロス型インフレになったのは二度目だ。
一度目は、もちろん大東亜戦争末期のアメリカ軍の爆撃である。
改めて、大東亜戦争による供給能力の喪失について振り返ってみよう。