… … …(記事全文1,862文字)ほとんどの国民、しかも税理士を含む国民が理解していないだろうが、「消費税の非課税」と「消費税率0%」は違う。
何を言っているのか分からない、と思われた読者が多いだろうが、事実だ。
消費税とは、
◆(課税売上-課税仕入)÷110*10
で計算される。
立憲民主党は江田憲司氏を代表とする、「食料品の消費税ゼロ%を実現する会」を立ち上げた。
例えば、肉屋や魚や、八百屋など、課税売上のほぼ全てが「食料品」である。
食料品に対する税率を0%とすると、消費税額は、
◆(課税売上-課税仕入)÷110*10=課税売上*0-課税仕入÷110*10
となる。課税売上を110、課税仕入を88とすると、
◆110*0-88÷110*10
となるため、計算結果は▲8。
結果、税務署から8が還付されることになるのだ。
実際、輸出企業の課税売上に対する税率も0%。結果的に、輸出戻し税が実現している。
これが、「食料品は非課税」となった場合、話は全く変わってくる。
週刊三橋貴明 ~新世紀のビッグブラザーへ~
三橋貴明(経世論研究所所長)