… … …(記事全文3,053文字)筆者がボンダイビーチ銃撃事件に「世界の縮図」を感じたのは、銃撃犯から銃を奪ったムスリム(イスラム教徒)を大手メディアが英雄に祭り上げたからだ。ムスリム憎悪を煽るイスラエルと、ムスリムを擁護する欧州。この違いの背景には、イスラエル建国の歴史がある。
●イスラエルと欧州の複雑な関係
イスラエル建国に力を貸したのは欧米のユダヤ財閥(ロスチャイルド、ロックフェラー、クーンローブ、ウォーバ-グ、ブロンフマン、I・G・ファルベン社等々)だ。ユダヤ財閥がナチスを作り、ユダヤ人の血が流れるアドルフ・ヒトラーを使って、砂漠のパレスチナに移住するよりも住み慣れた欧州に居続けたいユダヤ人(非シオニスト・反シオニスト)を迫害し(ホロコースト)、世界の同情を買ってイスラエルを建国した。歴史のタブーだが、ホロコーストはユダヤ人によるユダヤ人迫害だった。
<ヒトラーにはユダヤ人の血が流れていた>
<金沢大学前田教授「ヒトラーはイスラエル建国の恩人」>
ユダヤ財閥は果たして、心からシオニズムを支持しイスラエル建国を後押ししたのだろうか。答えは『否』である。
実態はむしろ逆で、欧米の既得権益の中で安定した生活を送る財閥や非シオニズム派にとって、急進的なナショナリズムを掲げるシオニストは危うい存在だった。
そこで英ロスチャイルド家は、パレスチナという限られた土地に国家を建設させることで、彼らをその枠内に封じ込めようとした。中東の局地的な紛争にエネルギーを向けさせ、欧米社会への影響を最小限に留めることが真の狙いだった。『大イスラエル』の夢を追ったシオニストたちは、皮肉にも同胞であるロスチャイルドの戦略に翻弄されたのだ。英国の『三枚舌外交』の裏側には、こうした高度な政治的思惑が隠されていたのである。
<英国の三枚舌外交の狙いは、シオニストをパレスチナに封じ込めることだった>
<イスラエル(シオニスト)は、イスラエルの生みの親でもあり、自分たちを狭い土地に押し込めた張本人でもある英国に複雑な感情を抱いている>
現在、欧州は、イスラエル支持の姿勢を見せる一方で、イスラエルのパレスチナ人虐殺を非難し、パレスチナを国家として認めている。この、欧州の矛盾する姿勢の背景には、シオニストをパレスチナに押し込めた「負い目」と、イスラエル拡大に伴うナショナリズムの台頭を防ぎたいという「思惑」があるのだ。
<2025年9月22日 BBC>





