… … …(記事全文3,010文字)今から40年前の1985年8月12日、日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落し520名の尊い命が失われた。当時筆者は高校生で友人達との旅行先で知った。夜を徹してテレビとラジオが報道していたのを覚えている。
<垂直尾翼の大部分を失ったまま乗員乗客524人を乗せて東京都・奥多摩町上空を飛行し続ける日航123便「JA8119号機」の墜落直前の最後の姿>
この悲劇は「同機がしりもち着陸事故を起こしたあとのボーイング社の修理が不適切だったことによる圧力隔壁の破損が原因」とする事故調査報告書が1987年6月19日に公表され、既に解決済である。
にもかかわらず、なぜ、「戦後最大の謎」と言われるのか?
恐らく、戦後の日本の事件事故で、これほど「真相追及本」が存在するものはない。当時はまだ陰謀論という言葉すらなかった。そんな時代の事件事故が今でも追及されるのは、明らかな「謎」が未解決のままだからだ。
<日航機墜落事故の真相を追求する数々の書籍>
最近では、今年1月に膵臓がんで亡くなった経済アナリスト森永卓郎氏が、死ぬ前に世に問うべく、「日本の三大タブー」のひとつとして日航機墜落をあげた。読まれた方も多いだろう。
<森永卓郎氏の遺作>
読んだ方はご存じだろうが、森永氏は、日航機墜落は圧力隔壁の修理ミスが原因ではなく、自衛隊機が訓練ミスでミサイルを撃ち込んだことが真の原因だと結論付けている。
<ウマヅラビデオ「【緊急】森永卓郎が暴露した日航機墜落事故の真実」>
https://www.youtube.com/watch?v=j3036urJwU4
筆者も数年前に日航機墜落について徹底的に調べ上げた。そして森永氏と同じく、日航機墜落は圧力隔壁の問題ではないと確信した。だが、最終的な結論は森永氏とは違う。現在においても、筆者は自身の結論の方が正しいと思っている。
日航機墜落から40年目の今年、改めて事件を振り返りたい。
●「空白の16時間」
墜落当時、多くの日本人が疑問に思ったことがある。「なぜ墜落から救助まで16時間もかかったのか?」という疑問だ。
今から10年前の2015年、NHKはNHKスペシャル「空白の16時間」を放送した。
<2015年8月1日 NHK>
https://www.youtube.com/watch?v=flY-4-bePuE
番組では「墜落直後から正確な位置情報が存在していた」ことを伝えていた。
<NHKスペシャルの取材で明らかになったこと>
しかし、「警察と自衛隊の情報が錯綜したため、結果的に16時間もかかってしまった」という。
筆者も改めてネットで同番組を視聴したが、残念ながら、16時間かかった理由を十分に解明したものではなく、寧ろ疑念を深める内容だった。






