… … …(記事全文2,639文字)筆者は昨年9月の配信「令和米騒動の真相」執筆時、農水省の主張の通り、米の生産量は足りており、米は流通経路のどこかに滞留していると思っていた。だが、農水省は、流通米として不合格の米も生産量に含めるという、“生産量の水増し”を行っていた。米21万トンは消えていない。そもそも流通していなかったのだ。
<2025年1月31日 日テレ>
●「消えた米なんてない」
農水省は米の収穫量を調査するとき、1.7ミリのふるい目で残る米を収穫量としているが、生産者は1.85~1.9ミリのふるい目で残る米を収穫量として流通させ、1.7~1.84ミリの米は「くず米」として加工用に回しており、主食として流通に載せていない。これが「消えた米21万トン」のカラクリだ。
<2025年3月7日 週プレNEWS>
<農水省の水稲収穫量調査は、米農家が市場に流通させない不合格米も収穫高として計上している>
このような実態を熟知している元農水省官僚で現キヤノングローバル戦略研究所の山下研究主幹は「消えたコメなどない」と断言し、単純に減反政策で米の生産量が需要を下回るようになっただけと述べている。
<2025年3月17日 毎日新聞>
農水省の「消えた21万トン」説や「流通経路が目詰まりしている」説は、長年減反政策を進めてきた国の責任を流通業者になすりつける“スケープゴート”だったのだ。





