… … …(記事全文2,568文字)文字通り「対岸の火事」ではなかった。1月のロサンゼルス大火災の記憶が新しい中、岩手県大船渡市で12日間にわたって大規模な火災が起きた。市の面積の1割に相当する2900ヘクタールが焼失、死者1名、建物210棟に被害が出る大惨事となった。これが普通の山林火災“ならば”、平成以降最大規模の山火事だ。
●世界中で相次ぐ大規模火災
<2025年3月3日 ANN>
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大船渡市の火災は2日間のうちに3カ所で発生し、そのうちの一つが大規模火災に発展した。報道番組に出演した専門家は、3カ所の火災発生は時間差があり、飛び火する距離でもないと指摘し、「日本の場合自然発火というのは案外少ない」「今回の発火も自然発火とはちょっと考えにくい」とコメントすると、司会者は慌てて話題を変えた。
下のyoutube動画がそれだ。字幕オン(日本語)にして視聴してみたところ、専門家ははっきり「今回の発火も自然発火とはちょっと考えにくい」と言っているにもかかわらず、その箇所だけ字幕が表示されない(3:00~3:04)。大手メディアの報道にもYoutubeの言論統制が施されている。ぜひご覧のうえご確認いただきたい。
<2025年2月27日 FNNプライム>
https://youtu.be/oSFV5jidOto?si=AHFiWibUo7yM3BCq
元消防団員と称するSNS投稿者は「自然火災では絶対にありえない」と断言している。
<元消防団員「自然火災では絶対にありえない」>
結局、大船渡市の火災の原因は全く追及されず、鎮火までに12日間も要して2900ヘクタールを焼失した。
お気づきの読者も多いと思われるが、同一地域での集中的な火災発生、消火活動に時間がかかって被害が拡大したこと、原因がはっきりしない点などは、1月に詳細をお伝えしたロサンゼルス大火災にそっくりだ。
<2025年1月9日 「LA香歩 official blog」>
重要な共通点がもうひとつある。
LAやマウイ島や能登半島と同様、大船渡市にも「スマートシティ」構想があることだ。

