… … …(記事全文2,859文字)日本の大手メディアは、中国で流行している聞き慣れないウイルス名「ヒトメタニューモウイルス」を連呼し、治療薬がないと恐怖を煽っているが、実は昔から広く存在しているウイルスであり、検出技術が発達したことで2001年に分離確認出来るようになっただけだ。
●怖がる必要はないが…
ヒトメタニューモウイルスは2001年に始めた分離確認されたウイルスで、10歳以上の日本人ならば感染した経験がありほぼ100%抗体(免疫)を持っている、ありふれたウイルスだ。
<2006年12月8日 愛知県衛生研究所>
従って、感染しても重症化することはほとんどなく、安静にしていれば自然治癒する。過度に恐れる必要は全くない。
<2025年1月13日 長崎放送>
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前回お伝えしたように、今月末から中国の春節(旧正月)で多くの中国人が訪日するため日本での感染拡大が懸念されているが、この状況も5年前と瓜二つだ。
5年前は安倍政権の水際対策が不完全だったため、春節の中国から新型コロナウイルスが持ち込まれた。その結果、日本人の間で自然に集団免疫が達成され、発症率や重症化率は劇的に抑えられた。安倍政権の水際対策不徹底は、結果的に“怪我の功名”であった。
<2020年7月27日 上久保教授・奥村教授は日本人の集団免疫達成説を主張して大手メディアや医療業界から批判されたが、全て正しかった。第二波以降が来るようになったのは日本人の8割がコロナワクチンを接種したためだ>
5年前と違うのは、この5年間で日本人のほとんどがコロナワクチンを接種したため、以前に比べて免疫力が低下し、あらゆる感染症に感染しやすくなっていることだ。
<2025年1月10日 日本経済新聞 コロナワクチンが日本人の免疫力を低下させた>
ヒトメタニューモウイルスもインフルエンザも過度に恐れる必要はないが、この5年間で免疫力の低下を自覚している人は、手洗いとうがい(鼻うがいが有効)を励行した方がよいだろう。
●LA火災とマウイ島火災の共通点
年初の出来事で「グレート・リセット」イベントのデジャヴ(既視感)が最も強いのが、ロサンゼルスの大火災だ。
1月7日に突如複数の場所から火が起きると瞬く間に広がり、1週間以上たった現在も鎮火していない。現時点(日本時間1月16日)での焼失面積は4万644エーカー(約164平方キロメートル)に及び、死者は25人以上、建物は1万2300棟以上が焼失した。経済損失は最大2750億ドル(約43兆)と米国史上最悪の“自然”災害となる可能性が高い。
<2025年1月15日 TBS>
このLA火災にデジャヴ(既視感)を感じた方も多いのではないだろうか。
そう、2023年8月に起きたハワイ州マウイ島火災だ。
昨年10月の配信記事「能登半島が狙われる理由(3)」で詳しくお伝えしたように、筆者はマウイ島火災は主にスマートシティを建設するための計画的かつ人為的な“放火”だったと理解している。