… … …(記事全文4,804文字)安倍氏暗殺以降、山口敬之有罪確定(詩織さん事件)、東電役員13兆3210億円賠償支払命令、電通本社家宅捜索(五輪贈収賄)、アベノマスク関連メール発覚など、「安倍氏忖度の壁」が崩壊し、竹中平蔵もパソナ会長を退任するなど、それまで考えられなかったことが次々と起きた。中でも最大の謎は、長年大手メディアが沈黙してきた日本の闇のひとつ「自民党と統一教会の深い関係」を暴露し、統一教会のバッシングを始めたことだった。過去不可能だった統一教会バッシングを大手メディアが一斉に始めたということは、メディア支配構造のトップ「米CIA」からその指示があった、ということだ。
●自民党と統一教会は「同じ穴の狢」
<2022年8月5日 NHK>
<メディアの支配構造>
安倍氏暗殺以降、自民党と統一教会の深い関係は世間の知るところとなったが、文鮮明を教祖とする統一教会を作ったのは他でもない米CIAだ。
<ウィキペディア「統一教会」>
上のウィキペディアには「統一教会は、1961年に“反共”を掲げる朴正熙政権と韓国中央情報部(KCIA)によって政府機関(=政治工作機関)として再編された」とあるが、実際は、KCIAではなく、朴正熙政権と米CIAによって再編された。KCIAも米CIAが創設した諜報・謀略機関である。
<1977年3月6日 ニューヨークタイムズ(アーカイブ版)>
米CIAが統一教会を作った目的は「反共」(反共産主義)だ。
第二次世界大戦後、世界は西側資本主義社会と東側社会主義社会に分かれ、対立を激化させていた。当時の米国はCIAを使って各国の財界、政界、軍隊、警察から右翼・ヤクザに至る「反共」勢力を集め、世界各地で露骨な反共運動、謀略活動をやらせ、気にいらない政府をクーデターで転覆させ、指導者を暗殺してきた。反共・軍事政権の韓国朴政権も、そうして誕生した政権のひとつだった。
極東アジアの更なる反共体制強化の必要性を感じていた米CIAは、小さなカルト宗教の教祖だった文鮮明のカリスマ性とマインドコントロールの才能に目を付け、統一教会を「反共」の政治工作機関のひとつとして支援し始めた。世界193ヵ国に統一教会の支部があるのも、そうした米CIAの支援あってのことだった。
<統一教会といえば霊感商法と合同結婚式だ。下の写真は1982年ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催された合同結婚式>
一方、自民党を作ったのも米CIAだ。自民党も反共のために米CIAが莫大な資金を提供して拡大させた政治勢力であり、その事実は米国務省の外交資料に明確に記載されている。
<2006年7月20日 赤旗>
つまり、統一教会と自民党、特に安倍派が所属する清和会は、米CIAが生み出した「同じ穴の狢」であり、米CIAの傀儡勢力なのである。
ではなぜ、米CIAは下部組織の自民党清和会と統一教会を自ら潰し始めたのか?
実は米CIAも一枚岩ではなく、反共の「右派CIA」と共産主義の「左派CIA」に分かれており、叩いているのは左派CIAだった。