… … …(記事全文4,140文字)7月14日(現地時間7月13日)、世界に衝撃が走った。トランプ前米大統領の暗殺未遂事件だ。厳重な警備が敷かれているはずのイベントで、なぜ事件は起きたのか?なぜトランプは安倍氏と違って九死に一生を得ることができたのか?
●世界が震撼した
<2024年7月14日 ロイター>
報道によると暗殺者は地元の若者で、トランプ銃撃後すぐに警護当局の狙撃兵により射殺されたという。
<2024年7月15日 ロイター>
暗殺と聞いてすぐに思い出すのが2年前の安倍元首相暗殺事件だ。
<2024年7月8日 NHK>
2年前の安倍元首相暗殺事件でも多くの疑問点があったが、今回の事件も不自然・不可解な点が数多く存在する。
●起こるべくして起きた
(1)杜撰な警備体制
多くのメディアが報じているように、今回の警備体制は信じられないほどお粗末だった。
容疑者がいた建物は演台のトランプまでは約130mしか離れていなかった。そして、下の映像を見てもわかるように、見通しも良く暗殺には絶好の場所だ。
130mというとかなり距離があるように思われるが、射撃の世界ではむしろ近いほうで、今回犯行に使われたライフルAR15ならば、素人でも頭を狙い撃ちすることは簡単だという。
<2024年7月16日 WRAL NEWS>
元シークレットサービス(SS)関係者や専門家は、これほど危険な場所を警備しないなど普通はあり得ない、と指摘している。
<暗殺には絶好のポイントだった>
(2)警察は地元住民の指摘を無視した
現場では多くの地元民がライフルを持って屋根を這っている容疑者を見ており、近くの警官にも知らせたが、全く取り合わなかった。
<2024年7月15日 BBC>
https://www.bbc.com/japanese/articles/c84jml89zggo
下はその時の動画だ。多くの人が屋根を這っている男を指さして「ほらあそこ!屋根の上にいる!」と叫んでいるが、反応している警察の姿はない。
https://www.youtube.com/watch?v=-F87LPOdGiA
(3)警察は不審者を認識していた
実は、警察も不審な男の動向を認識していた。銃撃の30分前に上官に無線で連絡したが、何の対応策も指示されずに放置され、さらに警察は容疑者が登った建物の中に3人配置していたことが、地元新聞の取材で明らかになった。
3人の警官の頭上(屋根)に容疑者が陣取って犯行に及ぶという、およそ信じられない状況だった。
<2024年7月15日 Beaver Countian>
(4)容疑者が発砲するまで狙撃兵は待機した
不審な男の情報は別の屋根にいた警備の狙撃兵にも伝わっていた。狙撃兵は不審な男に狙いをつけ、いつでも射殺できる状態だったが、男が発砲するまで待機し、男が発砲した直後に射殺している。
<2024年7月14日 Diario AS 男が発砲する前に狙撃兵は男に狙いを付けている>
https://www.youtube.com/watch?v=f5c0AEGIMo8
なぜ狙撃兵は男が発砲する前に射殺しなかったのか。先に射殺していれば、トランプの負傷は勿論、一般市民の犠牲(1名死亡、2名重傷)も出なかったはずだ。
「上官の射殺許可が下りなかった」「規則上、相手が発砲するまで発砲できなかった」「木が邪魔でよく見えていなかった」などの情報があるが、現時点では原因は不明だ。
<なぜ狙撃兵は事前に射殺しなかったのか?>
トランプ暗殺未遂は起こるべくして起きた事件だ。
●黒幕の存在
ここまで書いたら殺される!? メディアが絶対報道できない「裏話」
上村史朗(ブログ「夢と勇気とサムマネー」運営)