本来、鳥インフルエンザウイルスは人間に感染しない。人間の細胞表面の受け皿（受容体）は鳥のそれとは形が異なり、鳥インフルエンザウイルスを受け付けないからだ。
 
 
ところが、1997年に香港で人への感染事例が初めて報告されて以来、東アジアや東南アジアなどでも報告されるようになり、2024年4月までに889例が世界保健機関（WHO）に報告されている。
 
＜NIID国立感染症研究所　高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)感染事例に関するリスクアセスメントと対応＞
本来感染するはずのないウイルスが人に感染するということは、ウイルス学的には、「鳥インフルエンザウイルスが人間の受容体に結合する能力を獲得した」と考えるのが妥当だ。
 
事実、鳥インフルエンザ「H5N1型」ウイルスが人の受容体に結合できる変異を獲得していることが判明している。
 
＜2006年11月16日　日本科学技術振興機構、東京大学医学研究所＞
 
なぜ、鳥インフルエンザウイルスは突然人に感染するようになったのか？
 
その原因を解く鍵になるのが、新型コロナウイルスの起源の真実を知ることだ。
 
 
●ついに新型コロナウイルスの「研究所漏洩説」が認められた

…
…
…（記事全文1,926文字）