… … …(記事全文8,134文字)2025年10月13日発行(通算第844号)
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世界情勢ブリーフィング
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10月中旬になり、一気に気温が下がってきました。さすがにもう半袖シャツと短パンでは厳しいですね。3連休ですが、風邪などひかないようお気をつけください。
さて今週は、マーケットを揺るがせたトランプ大統領の対中追加関税発言を取り上げます。トランプ政権の一大外交成果となったガザ停戦や、予想以上に長引く政府閉鎖についても解説したかったのですが、事情により力尽きてしまいました(詳しくは「近況報告」をご覧ください)。その代わりと言っては何ですが、「今週の映画」もお楽しみください。
【目次】
1.先週の動き
● 米中の貿易戦争の再開?
2.今週の動き
3.今週の映画
4.近況報告
5.あとがき
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先週の動き
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10/5(日)
・シリア議会選挙(スンニ派がほぼ独占)
・OPECプラス会合(オンライン)
10/6(月)
・米・ブラジル首脳電話会談
・トランプ大統領が中・大型トラックに11月1日から25%の関税を課すと表明
・ロシア・イスラエル首脳電話会談
・フランスのルコルニュ首相が辞任
・ノーベル生理学・医学賞発表(メアリー・ブランコウ、フレッド・ラムズデル、坂口志文)
10/7(火)
・米・カナダ首脳会談(ワシントンDC)
・欧州委員会が無関税の輸入枠を超過した鉄鋼に50%の関税を課す案を発表
10/8(水)
・米上院がつなぎ予算案を否決
・イスラエルとハマスがガザ和平案の第1段階の停戦と人質解放で合意
・ノーベル化学賞発表(リチャード・ロブソン、オマー・ヤギー、北川進)
10/9(木)
・米・フィンランド首脳会談(ワシントンDC)
・米連邦大陪審がNY州のジェームズ司法長官を住宅ローン詐欺の容疑で起訴
・中国商務部がレアアースの輸出規制の強化を発表
・北朝鮮の朝鮮労働党創建80年の祝賀大会(金正恩・朝鮮労働党総書記が演説)(平壌)
・中国の李強首相と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記が会談(同)
・英印首脳会談(ムンバイ)
・ロシア・イラク首脳電話会談
・ノーベル文学賞発表(クラスナホルカイ・ラースロー)
10/10(金)
・トランプ大統領が中国のレアアース輸出規制強化を批判し、11月1日から中国に100%の追加関税を課すと表明
・トランプ大統領がアストラゼネカとの薬価引き下げの合意を発表
・中国交通運輸部が米国船の中国寄港への追加使用料の徴収を発表
・双十節(中華民国の建国記念日)(頼清徳総統が演説)
・北朝鮮の朝鮮労働党創建80年の記念軍事パレード(平壌)
・イスラエル政府が閣議でガザ停戦を承認
・フランスのマクロン大統領がルコルニュ前首相を首相に再指名
・独立国家共同体(CIS)首脳会議(ドゥシャンベ)
・公明党が連立離脱の方針を発表
・ノーベル平和賞発表(マリア・コリナ・マチャド)
10/11(土)
・米・ウクライナ首脳電話会談
・トランプ大統領が政府閉鎖期間中も軍関係者への給与支払いを行うようヘグセス国防長官に指示
●米中貿易戦争の再開?
トランプ大統領が中国によるレアアース輸出規制の強化を批判し、11月1日から中国に対して100%の追加関税を課すとトゥルース・ソーシャルに投稿しました。
また、10月末に韓国で開催されるAPEC首脳会議の際に予定されている習近平国家主席との会談について、「今は会う理由がない」と発言。その後、「キャンセルはしていないが、会うかどうかは分からない。APEC首脳会議には出席するので、会う可能性はある」と述べました。
米中の追加関税は11月10日まで停止されていますが(以下の記事参照)、今回のトランプの発言を受け、マーケットでは貿易戦争の再開への懸念が拡大。米株式市場の主要3指数はいずれも急落し、主要通貨に対するドル指数も下落しました。
・「トランプの関税交渉と新たな相互関税」(8/4)
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米中は再び貿易戦争に突入するのか。両国の思惑を分析しつつ、今回の動きと今後の展望を解説します。
