… … …(記事全文8,780文字)2025年10月20日発行(通算第845号)
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世界情勢ブリーフィング
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サッカー日本代表がブラジルに対して歴史的な初勝利。しかも前半で2点とられてから後半で3点取り返すという逆境を跳ね返す胸熱の展開。ちょうど日経の「私の履歴書」で岡田監督の回顧が語られているところですが、あらためて時代の変化を実感しました。
さて今週は、米・ウクライナ首脳会談と近く予定される米ロ首脳会談、ガザ停戦合意、政府閉鎖の長期化を取り上げます。ベネズエラ情勢も緊迫化しており、少しコメントしていますが、状況を見ながら次回以降フォローします。
【目次】
1.先週の動き
(1)米・ウクライナ首脳会談
(2)ガザ停戦合意
(3)政府閉鎖の長期化
2.今週の動き
3.近況報告
4.あとがき
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先週の動き
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10/12(日)
・米・ウクライナ首脳電話会談
・トランプ大統領が「中国については心配いらない」とSNSに投稿
・カメルーン大統領選挙
10/13(月)
・コロンブス・デー(米市場一部休場)
・トランプ大統領がイスラエル国会で演説(エルサレム)
・米国とエジプト主催のガザ和平に関する国際会議(トランプ大統領が出席)(シャルムエルシェイク)
・IMF・世銀年次総会(ワシントンDC、~18日)
・マダガスカルのラジョエリナ大統領がクーデターで出国
・ノーベル経済学賞発表(ジョエル・モキイア、フィリップ・アギヨン、ピーター・ホーウィット)
10/14(火)
・米・アルゼンチン首脳会談(ワシントンDC)
・トランプ大統領が中国の大豆輸入停止を批判し中国からの食用油の購入停止の可能性に言及
・トランプ大統領がベネズエラ沖で「麻薬運搬船」を爆撃したと表明
・米国が木材製品に追加関税を賦課
・中国商務部が韓国の造船大手ハンファオーシャンの米子会社5社に米通商法301条に基づく調査への協力を理由に制裁を科すと発表
10/15(水)
・トランプ大統領がインドはロシア産石油の購入停止を約束したと表明
・トランプ大統領がベネズエラでの秘密作戦を承認したと表明
・ベッセント財務長官とグリアUSTR代表が中国のレアアース輸出規制を批判
・G20財務相・中銀総裁会議(ワシントンDC、~16日)
・ロシアのプーチン大統領とシリアのシャラア暫定大統領が会談(モスクワ)
・パキスタンとタリバンが停戦で合意
10/16(木)
・米ロ首脳電話会談
・米連邦大陪審がボルトン元大統領補佐官を機密情報の不正な取り扱いの容疑で起訴
10/17(金)
・米・ウクライナ首脳会談(ワシントンDC)
・トランプ大統領が中大型トラックに25%の追加関税を課す大統領布告に署名
・中国国防部が中央軍事委員会の何衛東副主席、苗華委員を含む幹部9人の党籍と軍籍の剥奪を発表
・マダガスカルのランドリアニリナ大佐が暫定大統領に就任
・村山元首相が死去
10/18(土)
・米国各地で「ノー・キングス」抗議デモ
・台湾の国民党の主席選挙(鄭麗文・前立法委員が当選)
●米・ウクライナ首脳会談
トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで会談しました。両首脳の会談は3回目です。
トランプは、ここ数週間、ウクライナに長距離巡航ミサイル「トマホーク」を供与することを検討していると述べてきました。しかし今回の会談ではその可能性について話しあったものの、「ウクライナがトマホークを必要としないことを望む」「戦争が終わることを強く望んでいる」と発言。
ゼレンスキーとの会談に先立ち、トランプはロシアのプーチン大統領と電話会談を行っていました。そして会談後、2週間以内にブダペストでプーチンと会談を行うと表明しました。
今回の米・ウクライナ首脳会談の意義と、今後予定される米・ロ首脳会談を含めた今後の展望について解説します。
