… … …(記事全文3,221文字)『「石油を支配できればその国を支配できる。だが、食糧を支配できればその国民を支配できる」・・・キッシンジャー最後の箴言!「ウクライナは分割しロシアに渡せ、でないとこの戦争は終わらない」。敵の敵は味方、いややっはり敵だった、と後悔後を絶たなかった世界平和のリアリスト!』
■お知らせがあります。
◇今度の日曜日(12/10)に年内最後「中島孝志のオンオフサイトミーティング」を開催します。
なぜこの日? 12/18-19「日銀金融政策決定会合」、そしてその直前12/12-13に「FOMC」があるからです。とくに日銀会合は2024年相場の大転換になると思います。
◇黄金の卵を産む!ぴよこちゃん倶楽部プレミアム
「中島孝志のここだけ研究会ハイパー」限定10名募集(残席2)
※ブログでは「対面講義」「オンライン講義なし」としていますが、ご推察の通り、見ず知らずの参加リスク対策のためで、講義後1時間ほどでアーカイブ配信します。
コンテンツはハイパー・インテリジェンスで前回と異なります。
もちろん、講義後の二次会(東京最古の焼鳥屋、十割・二八の手打ち蕎麦屋等)は自由参加です。講義後、即、一緒に移動しましょう。
※詳細は・・・https://www.keymannet.co.jp/
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
「石油を支配できればその国を支配できる。だが、食糧を支配できればその国民を支配できる」・・・キッシンジャーの言葉です。
まさにその通り。1953年の世界人口は25億人。現在は70億人。2050年には90億人突破と予想されています。
「世界人口を減少させないかぎり、エネルギーや食糧の安定供給はむずかしい」とも述べています。
彼が期待する(工作する)人口削減国とはバングラデシュ、ブラジル、コロンビア、エジプト、エチオピア、インド、インドネシア、ナイジェリア、パキスタン、トルコ、タイ、メキシコ、そしてフィリピン。
「人口削減策としてもっとも効果的な方法は食糧を奪うことだ」・・・いかにもいかにもキッシンジャーらしい、偏見に充ち満ちた提案です。
しかしいずれ現実的な政策としてクローズアップされると思います。なぜなら、彼ほど恐ろしいほどのリアリストはいませんから・・・といっても、そうなったのはおそらく過去の大失敗があるからだと思います。
「中国を豊かにさせ民主主義のメリットを自覚させれば、共産主義などというバカな主張はしなくなる」
そうした挙句がいまの中国です。
「われわれはフランケンシュタインをつくってしまったのではなかろうか」
コンビを組んでいた相棒リチャード・ニクソンが正解でした。ご参考までに、「フランケンシュタイン」は怪物の名前ではなく、怪物をつくった科学者の名前です。怪物は名前さえつけてもらえなかったです。英国のメアリー・シェリーの原作にはそう書かれています。
さて、その中国。最低貧国からGDP1位(購買力平価)で世界1位に躍り出るいまも昔も、世界中から米や小麦を買い漁ってきました。
ワールドウォッチ研究所レスター・ブラウン所長は『だれが中国を養うのか』という論文を発表しましたが、李鵬首相(当時)は「中国を養うのは中国である」と反論。ま、金を稼いで買うから文句言うな、という意味でしょう。自給自足は不可能。人口が激減トレンドに入ってますけど、まだまだ10億超の腹を満たすには足りません。
まだまだ経済成長を続けなければなりません。
石油などは盗掘したり周辺国を脅かせば奪えますけど、食糧はそうもいきませんよね。育てて収穫しなければなりません。
天候がおおいにものをいいます。平均気温が2度下がっただけで飢饉になります。それが自然の怖さです。こればかりは軍事力もかないません。
そういう意味で、イスラエルに行かずCOP28を選択したバイデンは遠くを見ているのかもしれませんね。
中国の食糧問題については近々・・・。
「ロシアのボトルネックはNATOとの間に軍事緩衝地帯を確保することにある」
3分でわかる!チャートたっぷり!中島孝志の得する「経済教室」
中島孝志(作家・コンサルタント etc)