… … …(記事全文6,335文字)『「3/19日銀会合」「3/20FOMC」!6月利下げ?日銀マイナス金利解除?→過剰反応で円高転換もすぐ復元!「エヌビディア祭り」も利下げ遅延で終わる?長期金利じり高!全商品で金独歩高・原油じり高が示唆する「戦争勃発」!中国資金流入なら日本市場大調整!ハイテクから○○シフトどん底待ち伏せR・J・F・S・A」チャート解析オンパレード!』です。
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
■世界市場OUTLOOK
前回こんなことを書きました。
・・・NY連銀は「The Financial Stability Outlook』で妙な発言をしています。
「もし3月、吹雪に襲われようと、私たちは素早く雪を掘り起こし、道路を除雪し、仕事に戻れるよう準備する」・・・「米主要3指数が連日最高値更新!」と喜んでいる場合ではありません。これだけのリスクを抱え、3/19日銀金融政策決定会合、3/19-20FOMCを迎えるのです。とくに今回のFOMCでは経済見通し発表もあります。
世界中が注目しているのはFOMCではなく日銀です。直近の「中島孝志の経済教室メルマガ」にこんなことを書きました。
・・・日銀金融政策がどうなるか・・・3/15の連合賃上げ動向発表で決まります。「決まる」という意味は、マイナス金利・YCCについて「解除」あるいは「解除しない」という決定です。市場=廊下トンビは「解除」と決めつけていますが、日銀総裁は「時間軸の植田総裁」・・・なんだかんだで6月まで引っ張るのでは?
なぜ? 理由は3つ。
1親会社(Fed)が許してくれない。「解除」といっても口先解除に過ぎません。というのも、すでに実質的には解除してますから・・・。
2「解散総選挙」まで、キッシーは絶好調の株価を維持したいから。隙あらば解散、やる気満々です。
3米欧の利下げタイミングの後にしたい。
もともと利下げは今月を予定していました。Fedの都合で後送り。梯子を外された日銀1人で解除=金融緩和から引締シフトしなければなりません。日銀に心変わりされたら米欧中銀はひとたまりもありません。そこで翻意させるべく株価大幅調整を仕掛けてますが効果なし。
あちらは利下げ、こちらは利上げシフト。金利格差縮小で円高シフトになるはずですが米欧は困ります。マイナス金利・YCC解除に市場は過剰反応するはずです。しかしのど元過ぎれば・・・「こんなもんか?」とあきれて元の木阿弥。「解除」といっても手足を縛られたガリバーですから仕方ありません。
政府も財務省も、なにより日銀は円安ハッピーです。円安でこその株高。円安でこその業績回復。投資家にとっても円安はハッピーです・・・。
■米市場OUTLOOK
週末の米主要3指数は続落。週末3/16(日本時間)は先物、株価指数オプション、個別株オプションの3取引期限満了日が重なる「トリプル・ウィッチング・デー(TWD・・・わが国でいうところのMSQのこと)」のため出来高とボラ昂進。
株高を牽引してきたメガハイテク関連株が下げ主導。
市場はCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)の想定外の伸びを受けて、Fedの利下げ期待が後退。
それでも6月利下げ開始がコンセンサス。しかも年内3回とか。3/6-7議会証言で議員たちの圧力で「not far(それほど遠くない)」と踏み込んでしまったパウエル議長。やっちまったな・・・が私の感想です。
短期金融市場は6月利下げ確率63%まで低下。利下げ幅も計0.75%以下・・・いや、
7月後退、しかも1回だけ。いや、年内はなしだ、と身内からもそんな話が出てくる始末。
インフレ指標をきっかけに市場はバブル景気という議論。世界市場を牽引するエースで4番の「エヌビディア」にしても一本足打法の不安感。24年予想ベースPER(株価収益率)は36倍。3/7終値926ドルも3/14に▼5%。翌日▼2%。買われすぎ、上がりすぎのスピード調整・・・ならばいいですけど。
仮想通貨市場でBICが72000ドル超へと急騰急落。市場は不安感でいっぱい・・・こちらもバブル? 金価格高騰、原油価格も81ドル超。すべてが高値。そう、高値波乱。
金価格とBTC高値は、「中島孝志の経済教室メルマガ」で書いたとおり、「ロシア資産の没収」がベースにあります。西側とくに米国に嫌われたら、国家資産(中銀・ソブリンウェルスファンド含む)まで奪われるのか、ならば、換金しておこう、と考えるのは当然。資金の逃避先が金市場でありBTCです。米英そしてウクは没収、EUとくにドイツはロシアの45兆円もの資産を担保として凍結してるだけに、プーチンを本気で怒らせ、的にかけられる、と戦々恐々。
そこで「米国とウクから虎の子の最新鋭ミサイル供与を命じられた会議の内容」をわざとロシアに盗聴させてつぶしました(これも「中島孝志の経済教室メルマガ」で配信済)。
市場は今週のFOMCと日銀会合を控えて日米ともにすべての金利がじり高。臨界点4.3%突破。「下落アノマリー」の3月。いよいよ大調整が始まるのかもしれません。
どこまで下がる? 23/6-10に▼9%。直前4-6は△20%(ゴールデンウィークから相場牽引)。前
手にとるようにすぐわかる! どん底マスター中島孝志の「V字反発する“どん底銘柄 特急便”」
中島孝志(作家・コンサルタント etc)