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山田順の「週刊:未来地図」 ― 日本は、世界は、今後どうなっていくのでしょうか? 主に経済面から日々の出来事を最新情報を元に的確に分析し、未来を見据えます。

山田順(ジャーナリスト・作家)

山田順

山田順の「週刊:未来地図」No.788:早くもトランプはレームダックか?(2)バックにイスラエル、おぞましき「小児性愛の島」


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山田順の「週刊:未来地図」                 

No.788 2025/07/26

早くもトランプはレームダックか?(2)

バックにイスラエル、おぞましき「小児性愛の島」

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 昨日の配信記事で述べたように、トランプはなんとしても、「エプスタイン・ファイル」の公開を阻止したいようだ。もし公開されれば、そこに自分の名があるからだ。

 エプスタイン事件は、いまや、アメリカでいちばんの大問題となり、さまざまな報道が続いている。

 はたして、この“独裁”大統領は政権発足以来、最大の危機を乗りきれるのか?

   写真:2000年2月エプスタイン&マックウェルと共にポーズをとるトランフプとメラニア © Getty Images

[目次]  ──────────────

■エプスタインは「小児性愛者」(ペドファイル)

■カリブ海にあった「ペドファイルの島」「乱交島」

■隠しカメラで顧客の性行為の様子を撮影

■雑誌のインタビューで「素晴らしい男」と絶賛

■エプスタイン・ファイルにトランプも登場か?

■次々に明るみされる過去の親しい関係

■諜報機関「モサド」の工作員として一面

■『WSJ』に対する訴訟と情報公開請求

■ブーメランは必ず自分のところに戻ってくる

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■エプスタインは「小児性愛者」(ペドファイル)

 

 ここからは、エプスタイン事件の概要を述べるが、情報はすべて、これまでメディアで報道されたことや暴露本などで暴かれたことをもとにしている。なにより、私が、このような情報に直接コンタクトできるわけがないし、そんなソースも持っていないからだ。

 

 なぜ、こんなことを最初に断るかと言うと、エプスタイン事件の背景にはユダヤの闇のネットワーク、イスラエルの秘密情報機関「モサド」などが絡んでいるとされるからだ。

 

 前記したようにエプスタインは、ニューヨーク生まれのユダヤ人で、当初は教師をしていたが、その後、金融業界に入り、そこで富裕層相手に「投資詐欺」(Ponzi scheme)などを行って自身も富裕層となった。

 

 彼は「小児性愛者」(ペドファイル:Pedophile)で、少女を相手にすることを好み、ニューヨークの自宅やフロリダ州パームビーチの邸宅で少女らに金を払っては、享楽的セックスと性的虐待を繰り返していた。

 彼の相手をする少女は、愛人のギレーヌ・マクスウェルが集めていた。

 

■カリブ海にあった「ペドファイルの島」「乱交島」

 

 エプスタインが、最初に逮捕されて裁かれたのは、2000年代の半ば。2006年にパームビーチの邸宅で行った児童買春により起訴され、2008年に禁錮18カ月の判決が下っている。このときの検事は、後に労働長官となるアレクサンダー・アコスタで、児童買春1件の罪を認めて性犯罪者として登録する見返りに減刑されるという司法取引が行われた。

 

 エプスタインは少女たちを、富豪仲間や著名人たちに斡旋し、そのことによって恐喝し、闇のネットワークを築いていた。

 エプスタインが提供する児童買春の場は、ニューヨークとパームビーチの邸宅のほかに、「罪の島」(Island of Sin)「ペドファイル(小児性愛)の島」(Pedophile Island)、「乱交島」(Orgy Island)とも呼ばれたカリブ海の米領ヴァージン諸島のリトル・セント・ジェームズ島がある。

 

 この島に、英国のアンドリュー王子やビル・クリントンが訪れていたことが報じられている。

 『WIRED』は、国際データブローカーがつくっていた島の訪問者データを入手し、それによって、島に少女買春、乱交パーティーなどのために訪れた顧客たちの住所を確認している。

 ヴァージン諸島の元検事総長は、集められた少女の中には、12歳の子どももいたことを明かしている。

 

■隠しカメラで顧客の性行為の様子を撮影

 

 エプスタインは、邸宅内に何台もの隠しカメラを設置し、顧客と少女たちの行為を隠し撮りし、それを保管していた。もちろん、そうした動画は恐喝の道具となったという。

 

 FBIがエプスタインのニューヨークの邸宅を家宅捜索したところ、性的人身売買の証拠となるファイルと、女性たちのヌード写真が見つかり、写真の一部は未成年の女性であることが確認された。また、金庫の中からは、手書きのラベルがつけられたCDなどが大量に見つかった。

 

 エプスタインは、『NYタイムズ』の記者に対して、顧客の性的嗜好や薬物使用の情報を持っていることをほのめかしたことがあるという。

 

 エプスタインのパートナーのギレーヌ・マクスウェルは、エプスタインが顧客のファイル、動画を持っているのは“保険”のためだと言っていたと証言している。また、「ペドファイルの島」では、常に監視カメラで顧客を監視していたという。

 

■雑誌のインタビューで「素晴らしい男」と絶賛

 

 トランプとエプスタインは1980年代後半に知り合ったとされ、以来2人は親密な付き合いを続けてきた。7月19日の『NYタイムズ』の記事「Inside the Long Friendship Between Trump and Epstein」などが、そのことを詳しく伝えている。

 

  これまで、2人は、パーティーや社交イベントで一緒にいるところを何回も写真に撮られている。その写真を見ると、いかにも親密、昵懇の仲という雰囲気である。

 1997年にマール・ア・ラーゴで行われたパーティーでは、エプスタインはマクスウェルとともに、トランプとメラニア・クナウス(当時のトランプの恋人)と一緒に写真に撮られている。

 

 2008年の『ニューヨーク・マガジン』のインタビューでトランプは、エプスタインを「素晴らしい男」で「一緒にいてとても楽しい」と述べている。

 

… … …(記事全文6,168文字)
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