ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00049/2019122308332161959 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2019/12/23 第2019回 北朝鮮問題と来年度予算 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★再び北朝鮮情勢がきな臭くなっている。米朝合意を受けて、リスクが軽減された形の北朝鮮問題であったが、北朝鮮はミサイル実験を行い、事実上米朝合意が白紙化した。米国と北朝鮮の合意は、北朝鮮が核とミサイル実験停止 米国が北朝鮮の安全を保障であり、交渉している間は、ともにこれを厳守するというもの、北がミサイル実験を行ったため、これが守られていないわけだ。 そして、協議のタイムリミットは年内、年内中に何らかの協議が行われなければ、契約が無効になる。 北朝鮮は、米国との融和戦略から、崖っぷち戦略に再び舵を切り替えており、米国としてはこれを放置できない状況にある。また、本来の同盟国である韓国は北朝鮮に対して、融和路線一本であり、米国との関係よりも北朝鮮との関係を重視している。それに対して、北朝鮮は韓国を否定している。非常に複雑なパワーゲームの中で、事態は硬直状態に陥っているが、北は挑発的な行動を繰り返しており、これを米国は放置できない状態にある。 日本に関しては、拉致問題の解決が最優先であり、米国との連携の中で拉致問題を解決しようとしているが、米朝協議がまとまらない限り、動くに動けない状態にあるといえる。 米国としてもこの状態を放置するわけにもいかず、何らかの制裁強化や限定的な軍事作戦など一定の圧力をかける必要がある。それに対して、中ロは否定的であり、国連としては動けない状態にある。 落としどころがない状態でどこで落としどころを作るかという話であるが、これが全く見えないのだ。… … …(記事全文2,707文字)
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