ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00049/2019081308203057382 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2019/08/13 第1929回 香港デモ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★香港デモ 中国当局は香港の国際空港を運航停止にしました。これを受けて、世界的なリスクオフの動きが本格化、世界の新興国通貨が売られ、世界の株式市場は一気に不安定化しています。香港デモの悪化、中国の対応次第では世界の分断が一気に進むことになります。イギリスや旧大英連邦諸国、米国など中国の国際市場からの隔離が進むと予想されるからです。また、一帯一路からの離脱やファーウェイ排除の世界的な動きが始まることになるのでしょう。 安全保障と経済は表裏一体であり、安全保障を無視した経済は成立しません。中国政府は香港返還にあたり、世界に高度な一国二制度の50年間の維持を約束しました。今、この約束が破られようとしているわけです。中国は改革開放の際に約束した自由市場への段階的完全移行とは逆の動きを行い、WTO加盟の際の貿易の完全自由化、SDRに入る際の資本移動の自由と為替の完全自由化、このすべてを守っていない。 当然、これは批判されるべきことであり、チベットやウィグル問題などの人権侵害は日々悪化している。… … …(記事全文2,654文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)