ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00049/2019081407581757422 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2019/08/14 第1930回 時限爆弾化した香港 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★香港問題の悪化やアルゼンチン問題などを受けて、世界のリスクオフの動きが激化、新興国通貨と株式が売られ、下落の動きが世界を一巡しました。しかし、9月1日からの対中関税に関して、米国企業に影響の大きい部分の延期が伝えられると、市場は一変、これを好感する形でプラスに転じました。欧米の夏休みと日本の盆休みなどもあり、夏枯れで市場参加者が少ない中で、市況はジェットコースターになっています。 香港問題ですが、中国政府の強硬姿勢は日に日に増しており、衝突による負傷者、逮捕者も増え付けています。また、今回のデモですが、失敗した雨傘革命とは違い指導者がいないP2P型デモであり、中国政府としては、交渉相手もおらず、終息させるのが非常に難しい形のデモです。この方法は、米国民主党のブレインであったブレジンスキーが裏で手を引く形で東欧のオレンジ革命で用いた手法であり、その発展形であるインターネットを使ったアラブの春にも類似しています。… … …(記事全文3,252文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)