ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00049/2019051006024554379 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2019/05/10 第1867回 タイムリミット ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★米中貿易戦争 25%への増税のタイムリミットは、本日午後1時0分1秒、これまでに合意できなければ関税が引き上げられることになります。中国は書簡を携える形で副主席を訪米させ、合意を目指していると思われますが、どうなるかはわかりません。また、合意内容に時間軸での期限と条件が定められているとされており、合意が守られなけれは再びカウンターが動いてゆく構造です。また、残り産品への関税という次のカードも待っています。どちらにしても、米国の中国への甘い対応を求める人たちに冷や水を浴びせたことは間違いなく、企業の経営計画にも大きな影響を与えるでしょう。この状況で対中投資を拡大すれば株主代表訴訟等にさらされかねないわけです。 そして、日本は間もなく株主総会シーズンを迎えます。今年の株主総会では、中国投資の在り方などに関する質問も増えるものと思われ、対応を誤れば取締役個人が将来的なリスクを抱えることになるわけです。残念ながら、日本の企業の多くはこのリスクに対して、鈍感であり、株主教育ができていない側面も多い。… … …(記事全文3,050文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)