… … …(記事全文2,780文字)<5,000ドルを割り込む金相場>
COMEX金先物相場は1オンス=5,000ドルの節目を完全に下抜き、2月6日以来の安値を更新した。イラン戦争勃発による上昇は1日で終わり、その後はほぼ一貫して米国など世界の金融政策見通しの修正を織り込む動きが優勢になっている。原油や天然ガス価格が高騰しているが、エネルギー高が長期化するとインフレ圧力が上振れするリスクが警戒されている。
イラン戦争前は、米国の利下げ回数は年内2回程度が市場コンセンサスになっていた。しかし、現在は1回の利下げが行われるのかについても懐疑的な見方が強くなっている。CMEのFedWatchによると、年内利下げ確率の織り込みは約4割にとどまっており、現状では2027年7月まで利下げは行われないとの見方が優勢になっている。イラン戦争の余波については不透明感が強いため、マーケットがインフレリスクを過大に織り込んでいる可能性もあるが、戦闘終結からエネルギー価格・供給が安定化するまでは、世界の金利に対して上昇圧力が残されるリスクがある。
