… … …(記事全文2,758文字)<地政学リスク主導の急伸は見送り>
金相場は、イランでの戦闘に対して、総じて売り優勢の展開が続いている。COMEX金先物相場は3月2日の1オンス=5,434.10ドルを当面のピークに、5,000ドルの節目を一時割り込む軟調地合になっている。2月の取引レンジに回帰したにすぎず、年初の4,340.00ドルは依然として大きく上回っているが、不安定化するマーケット環境でも安全資産としての金を押し上げる動きは限定されている。
米国とイランの軍事衝突は、地政学リスクの高まりを意味し、当初は原油相場と同様に金相場も押し上げられていた。トランプ米政権が他国に対して一方的な軍事攻撃に踏みきるのは、今年に入ってからベネズエラに続いて既に2件目であり、世界秩序の崩壊が強く印象付けられる環境になっている。地政学環境の不安定化を重視すれば、金相場は安全資産としての買いで過去最高値を更新する急伸地合を形成しても違和感がなかった。
