… … …(記事全文3,077文字)<過去最大の下落幅を記録>
COMEX金先物相場は10月21日の取引で1オンス当たり前日比250.30ドル安の4,119.10ドルと急落した。金相場の歴史上、これは過去最大の下げ幅になる。過去6回にわたって100ドルを超える急落を経験しているが、これまでの最大は2013年4月15日の136.00ドル安であり、一気にその二倍近い下げ幅を記録している。
下落率だと5.7%安であり、1978年以降のデータで過去最大となった1980年1月23日の15.8%には届かず、過去21番目の下落率に留まっている。このため、価格水準が大きく切り上がっていることが、下げ幅の拡大を促している側面も否定できないが、それでも10月9日に97.90ドル安を記録したばかりであり、金相場の値動きの不安定化が強く印象付けられる環境になっている。