… … …(記事全文3,247文字)<OPECプラス、11月に増産加速か?>
NYMEX原油先物相場は1バレル=60ドル台前半で上値の重い展開が続いている。地政学リスクが浮上すると瞬間的な上昇を繰り返すも、戻りは売られる傾向が強い。9月下旬にかけてはロシアやイラン産の供給不安を織り込む形で一時66.42ドルまで値上がりしたが、足元では8月以降のボックス相場下限である62ドル水準まで軟化している。「需給緩和の売り」と「地政学リスクの買い」が交錯していることで乱高下する傾向が目立つが、引き続き地政学リスクを織り込んだ上昇局面は、戻り売り対応が有効に機能している。
10月5日に石油輸出国機構(OPEC)プラス会合が予定されていることが、原油相場の上値を圧迫している。OPECプラスは10月に日量13.7万バレルの減産縮小(=増産)を予定しているが、11月に減産縮小ペースを加速させる議論が浮上しているためだ。
