… … …(記事全文3,014文字)<米中関係の不確実性が上値圧迫>
OSE天然ゴムRSS先物相場は、6月30日の1㎏=280円で下げ一服となった後、7月25日に335.00円まで切り返したが、8~9月は膠着気味の相場展開の中でやや値位置を切り下げる展開になっている。9月30日の取引では304.00円まで下落し、6月27日以来となる約3ヵ月ぶりの安値を更新している。上海天然ゴム先物相場も6月4日の1㎏=1万3,295元で下げ一服となり、9月8日には1万6,350元まで切り返したが、9月末にかけては1万5,000元台前半まで下落している。
トランプ米政権は4月に中国からの輸入品に対して最大145%の関税を課す一方、中国は125%の報復関税を課したが、5月に関税の大部分を停止して協議を行うことで合意しており、7月に協議機関の再延長で現在は11月10日が新たな交渉期限になっている。このため、マーケット全体が関税の応酬に対する過度の警戒感を後退させつつも、先行きに対しては高いレベルの不透明感を抱えた状態にあり、コモディティ市場では安値ボックス傾向が目立つ状況にある。底入れはしているが、本格反発は見送る中途半端な地合が続いており、ゴム相場も鉄鉱石や石炭など他の産業用素材市況と連動した安値低迷が続いている。
【OSE天然ゴムRSS先物相場(日足)】

