… … …(記事全文2,708文字)<中国資源高も、上昇余地は限られる>
OSE天然ゴムRSS先物相場は、7月3日の1㎏=280.00円で底入れし、25日には4月3日以来の高値更新となる335.00円まで値上がりした。ゴム需給環境には特筆すべき様な動きは見当たらなかったが、上海ゴム先物相場が1トン=1万4,000元水準での保ち合いを経て1万5,000元の節目を突破したことが、国際ゴム相場全体の押し上げ要因として機能した。
【OSE天然ゴムRSS先物相場(日足)】
一方、7月中旬から下旬にかけては、中国コモディティ市場全体で上昇圧力がみらえた。大連の鉄鉱石や石炭相場も上昇しており、上海ゴム相場の突然の上昇もその枠組みの中で評価する必要があろう。7月は中国政府の景気対策期待をテーマ化する動きがみられたが、前週はより具体的な動きがみられたことが、ゴム相場の値上がりを加速させた。