… … …(記事全文3,535文字)<米債務問題で「米国売り」再開の恐怖>
COMEX金先物相場は5月15日の1オンス=3,123.30ドルまで値下がりした後、足元では3,300ドル水準まで切り返す展開になっている。12日に米中関税引き下げが合意された後は、持高調整の売りが優勢の展開になっていたが、徐々に売り圧力が終息に向かいつつある。世界的に株価の反発傾向が一服し、それと連動してドル高圧力も一服していることが、金相場の反発に直結している。依然として上下双方にボラタイルな不安定なマーケット環境になるが、このまま3,200ドル水準を新たな支持線として確認できるかが打診されるフェーズに移行しつつある。
こうした中、米債務問題がクローズアップされ始めていることは、安全資産である金に対してポジティブ。マーケット全体が米債務問題をメインテーマに設定できれば、金相場は調整一巡後の上昇再開のストーリーを描きやすくなる。
【COMEX金先物相場(日足)】

