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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

ロシアのウクライナ侵攻で有事対応に一服感、それでも火種くすぶる原油相場

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年2月25日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  ロシアのウクライナ侵攻で有事対応に一服感、それでも火種くすぶる原油相場 =================================== <「有事の金買い」から「銃声が鳴ったら買え」へ> 2月24日にロシアがウクライナに侵攻したことを受けて、マーケット全体が極端に不安定化している。コモディティ相場は、侵攻開始の報を受けて全面高の展開になり、COMEX金先物相場は1オンス=1,976.50ドルまで急伸し、2020年9月以来の高値を更新した。また、NYMEX原油先物相場は1バレル=100.54ドルまで急伸し、2014年7月以来の高値を更新している。ロシア軍のウクライナ侵攻の状況が伝わったことで、金相場は「安全資産」の目線から買いが膨らみ、原油相場はロシア産の供給障害のリスクを織り込む動きを見せた。穀物相場に至っては、ウクライナの穀物輸出ターミナルの操業停止、黒海におけるドライバルク船の運航障害が報告されたこともあり、パニック的な急騰地合が形成された。 一方、過去の相場パーンを振り返ってみると、こうした地政学リスクは漠然とした不安感が広がっている段階でコモディティ価格を織り上げる一方、リスクが具体化し始めると逆に利食い売りが膨らむ傾向にある。金相場で言えば、「有事の金買い」は有事発生が警戒されている時点では適切な概念と言えるが、実際に有事が発生すると利食い売り優勢の展開になる傾向がある。このため、実際には「有事(発生後)の金売り」というのがセオリーになる。
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