□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年2月22日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 円建て金先物相場は過去最高値更新、「有事の金買い」の先を考える =================================== <久しぶりに観測された「有事の金買い」> 大阪取引所の金先物相場は、2月21日の取引で1グラム=7,041円まで値上がりし、過去最高値を更新した。従来の過去最高値は2020年8月7日に付けた7,032円であり、1年6カ月半ぶりに改めて上値を切り上げた格好になる。現状は、新型コロナウイルスのワクチンも治療薬もなく、パンデミックの先行きが全く読めなかった当時よりも、安全資産が強く求められている。 直接的なきっかけは、ウクライナ情勢だ。刻々と状況が変化しているが、最終的にはロシアがウクライナに軍事介入することが決定的になっている。2月18日に、バイデン米大統領はロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと発言していたが、結果的にはウクライナ情勢を取り巻く緊張状態はもう一段階レベルを引き上げることになる。… … …(記事全文4,031文字)