□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年11月29日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 1日で10ドル下げたWTI原油相場、変異株への反応はオーバーシュート =================================== <原油相場はオーバーシュート状態> 11月26日のNYMEX原油先物相場は、1バレル当たりで前日比10.24ドル安の68.15ドルと急落した。24日高値は79.23ドルに達し、80ドルを回復できるか否かが注目されていた相場が、一瞬にして75ドル、70ドルといった節目となる価格水準を下抜き、同日安値は67.40ドルに達している。25日の感謝祭で多くの市場関係者が休暇中のタイミングで、南アフリカで新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」が報告されたことが、マーケットに混乱をもたらしている。 変異株の報告そのものは珍しいものではなく、世界保健機関(WHO)の分類でもギリシャ文字全24文字の既に15文字に達している。初期段階の「アルファ」、「ベータ」、「ガンマ」、「デルタ」以降も、「ラムダ」、「ミュー」などは一般メディアでも多く見掛けた。南アフリカ発という意味では、2020年12月の「ベータ」も同じであるが、最近の感染被害拡大の中で、新たな変異株が発生した格好になる。… … …(記事全文3,512文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)