□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年11月26日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 南アで確認された新型コロナの変異株、コモディティ市場の論点 =================================== <新型コロナウイルスの変異株> 11月25日の米市場は感謝祭(Thanksgiving Day)で休場となっているが、多くの市場関係者が休暇を取っているこのタイミングで、新型コロナウイルスの新たな変異株の脅威が突然にクローズアップされた。震源地は南アフリカであり、同国保健相は変異株が感染者数の指数関数的な増加要因になっているとして、深刻な懸念を表明した。この変異株は「B.1.1.529」と呼ばれており、体の免疫反応を回避したり、感染力を高めたりする可能性があると報告されている。「B.1.1.7」系統はイギリスで最初に特定された「アルファ」であり、その変位型となっている。 現段階で確認されている情報としては、南アフリカ国内で確認された症例は100例であり、ボツワナと香港でも確認されている。ハウテン州に感染者が集中しており、必ずしも南アフリカ全土、更に世界各地に感染被害が広がっている訳ではない。ただ、南アフリカでは従来から感染被害の拡大が報告されているだけに、これが変異株の影響だった可能性も想定しておく必要がある。より深刻なシナリオとしては、欧州の感染被害拡大もこの変異株の影響だった可能性があり、その場合には容易に解決できない問題が発生している可能性もある。… … …(記事全文3,462文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)