□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年11月22日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 原油急落でも堅調な天然ゴム相場、中国リスク軽減を反映する非鉄金属と連動 =================================== <原油との関係断ち切り、上値追い> JPX天然ゴム先物相場は1㎏=220~240円水準をコアとしたボックス上限を打診する展開になっている。10月21日以来の高値を更新しており、同日高値(240.70円)を上抜くと、9月21日の193.70円でボトムを確認した後の反発フェーズが維持されていることが再確認される。年末に向けて、4~5月の高値水準である250~260円水準を打診することが可能かへと目線は切り上がっていく。 先週後半は原油相場が大きく値位置を切り下げたため、当然にゴム相場としてもつれ安するシナリオが存在した。実際に11月18日の取引では原油連動の売り圧力も見られ、19日のNY原油先物相場の急落からは週明け22日のゴム相場の急落も警戒されたが、実際には上値追いの展開が維持されている。上海ゴム先物相場は19日に1トン=1万5,000元に到達しながらも同水準への定着に失敗したが、22日は原油安環境にあって1万5,540元まで上値を切り上げている。調整売りを仕掛けやすい環境にあって、逆に急伸地合を形成したことで、ゴム相場の地合改善が強く印象付けられる状況になっている。… … …(記事全文3,119文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)