□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年11月17日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 新車用タイヤ販売環境の改善期待も、慎重な安値修正フェーズが続く天然ゴム =================================== <底入れ後の安値修正局面> JPX天然ゴム先物相場は、9月21日の1㎏=193.70円で底入れした後、10月21日の240.70円まで切り返したが、11月は218.30円まで反落した後に230円水準まで切り返すなど、方向性が定まらない展開が続いている。相場テーマが定まらず、投機色の強い不安定な地合が続いている。 比較的確かと言えることは、9月で今年の底値を確認した可能性が高いことだけだ。この9月安値は、中国不動産大手・中国恒大集団のデフォルトリスクを織り込んだ際に形成されたものであり、このままデフォルトによる信用不安や実体経済の急減速などのリスクオフイベントを織り込んだ際に形成された安値である。しかし、その後は問題が解決されたとは言えないものの、中国発のリスクオフ化は回避されている。この結果、銅などの非鉄金属相場も9月で下げ一服となっており、10~11月は一定の底固さを示している。ゴム相場に関しても、安値確認後の反発局面との見方が基本評価になる。… … …(記事全文3,545文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)