□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年9月10日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== パラジウムよりプラチナ、プラチナより金が選好される貴金属市場 =================================== <パラジウムが多く負担するPGM売り> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=950~1,030ドルのレンジで揉み合う展開が続いている。金相場の安値からの切り返しに下値を支えられ、9月3日には1,026.50ドルまで切り返していたが、金相場の上げ一服後は急落地合に転じ、9日安値は967.30ドルに達している。8月19日以来の安値を更新しており、ボックス上限を打診する展開が、逆に下限を打診する展開に転換している。 プラチナ相場以上に激しい値動きになっているのはパラジウム相場であり、8月30日の高値2,500.00ドルに対して9月9日安値は2,136.00ドルになっている。過去2営業日のみで200ドル幅の急落であり、昨年8月以来の安値を更新している。プラチナとパラジウム相場はともに軟化傾向にあるが、その中でプラチナ買い・パラジウム売りがワークしている。… … …(記事全文3,498文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)