□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年9月8日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ハリケーンからの回復遅れる原油生産、サウジアラビアのOSP引き下げのショック =================================== <ハリケーンの余波が続く> NYMEX原油先物相場は7月6日の1バレル=76.98ドルでピークアウトした後、8月23日の61.74ドルまで急落したが、足元では67~71ドル水準に新たな取引レンジを形成しつつある。新型コロナウイルスの感染被害拡大による需要ショックが上値を圧迫しつつも、60ドル割れを試すような展開に対しては過熱状態との評価も強く、下げ一服感も広がりつつある。チャート上では200日移動平均線(61.86ドル)割れは回避され、100日移動平均線(68.55ドル)と交錯しており、急ピッチな上昇は一服しながらも、大きく値を崩すことには抵抗感が示された状態になっている。 8月末から9月初めにかけては、ハリケーン「Ida」の襲来も、原油相場の下支えに寄与した。今回はルイジアナ州を直撃したが、このルートとしては過去最大規模のハリケーンになっており、未だに経済活動はもちろん、日常生活にも大きな爪痕が残された状態にある。… … …(記事全文3,576文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)