□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年7月23日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 日銀とFRBに続いてECBも新戦略採用、金融緩和の出口が遠のく =================================== <ECBがフォワードガイダンス修正> 欧州中央銀行(ECB)は7月22日に開いた理事会において、金融政策のフォワードガイダンスを修正した。声明文では、物価が近く2%に到達し、暫くは同水準に留まると判断するまでは、政策金利を現在の水準かそれ以下に留めるとして、超低金利政策に対するコミットを強化した格好になる。 中央銀行の大部分は「物価の安定」を政策目標としており、過度のインフレやデフレによって、経済活動に混乱が生じないように金融政策を運営している。こうした中で具体的な物価目標を定めている中央銀行も多く、その場合は一般的に2%前後の水準に設定することが多い。特に先進国においては、インフレリスクが暴走せず、その一方で有事の際に利下げ対応を行う余裕を作り出すことが可能であり、デフレリスクの暴走を回避できる金融政策運営が可能な水準として、2%前後のインフレ率を目標に設定することが多い。… … …(記事全文4,689文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)