□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年5月4日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== プラチナ相場の上昇続く、需要回復への自信が更に強まるフェーズ =================================== <需要回復に対する自信が更に強まる> プラチナ相場は、緩やかな上昇トレンドチャンネルを維持している。NYMEXプラチナ先物相場は2月16日の1,348.20ドルをピークにその後は2か月半にわたって高値更新が見送られているが、3月5日の1,110.00ドルで下げ一服も確認しており、4月以降は徐々に1,200ドル台で取引される時間が増えている。一本調子に値位置を切り上げるまでの勢いはないが、時間をかけて着実にコアレンジを切り上げる展開は続いている。 引き続き需要環境に対する信頼感の高さが、白金相場を支援している。まだ世界全体ではパンデミックの影響は完全に払しょくできていないが、新型コロナイルスのワクチン接種がパンデミック収束に寄与する中、各国で行動規制の緩和・撤廃の動きが広がり始めている。例えば米国では5月3日、ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカット3州の州知事が、新型コロナウイルス感染対策の一環として導入している飲食店、小売り店、オフィス、行楽施設などの人数制限の大半を解除すると発表している。ワクチン接種で新規感染者数が減少に転じ、PCR検査でも陽性率が低下する中、「経済と社会活動の大規模な再開」(ニューヨーク州クモオ知事)が宣言されている。… … …(記事全文3,315文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)