□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年5月3日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== CRB商品指数が2年9カ月の高値更新も、上値を攻めきれなかった金相場高の論理 =================================== <インフレのテーマ化には失敗、金利主導の展開続く> 4月のCOMEX先物相場は前月比で1オンス当たり52.10ドル高となり、昨年12月以来となる4カ月ぶりの上昇月になった。1月の44.80ドル安、2月の121.50ドル安、3月の13.20ドル安に対する自立反発の域は脱していないが、少なくとも急落地合に対しては一定のブレーキが掛かり、自立反発的な動きが強くなったことが確認できる。 ファンダメンタルズ目線では、4月の米長期金利が3月末の1.746%から1.631%まで低下した影響が大きい。米長期金利が月間ベースで低下したのは昨年11月以来のことであり、米長期金利主導の相場展開という相場ロジックに変化は見られないが、その金利環境に修正圧力が発生したことが、金相場に対しても安値修正を迫った格好になる。… … …(記事全文4,303文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)