□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年1月29日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 産油国も危機感を強め始めた原油安、一時的ショックの評価が基本だが =================================== <原油は高値から20%超の急落> NYMEX原油先物相場は、年初の1バレル=61.60ドルから1月8日の65.65ドルまで急伸したが、27日の52.13ドルまで急反落し、足元では54ドル水準での取引になっている。昨年10月以降は、米中通商協議が「第一段階の合意」に到達したことに伴うリスクオン環境、更には中東の地政学環境が不安定化したことが原油相場の高騰を促していたが、昨年10月10日以来の安値を更新しており、いわゆる「往って来い」の相場展開になっている。 直近高値からは約3週間で最大13.52ドル、20.6%の急落となっている。通常であれば数か月を掛けて消化するような大きな値動きが、短時間に実現している。「中東情勢の不安定化」と「新型コロナウイルスの感染被害」と、急騰と急落を促すイベントが間髪空けずに発生したことが、1月の原油相場に対して極端とも言える高ボラティリティをもたらしている。… … …(記事全文4,081文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)