□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年1月22日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 新型コロナウイルスとマーケット、2003年SARSの経験を振り返る =================================== <新型コロナウイルスの致命率に注目> 中国で新型コロナウイルスによるとみられる肝炎の患者が増えていることを受けて、マーケットも対応を迫られている。中国国家衛生健康委員会が22日に行った最新報告によると、21日時点で死者数が9人、感染確認が440人、医学的観察対象が1,394人となっている。感染地域も中国国内から日本、タイ、米国などに広がりを見せており、グローバルなパンデミック(pandemic)に発展するリスクが警戒されている。 特にタイミングが悪いことに、中国では1月24日から30日までが春節(旧正月)の大型連休になるため、中国国内外で大規模な人の移動が発生する。中国国家発展改革委員会は、今年の春節の特別輸送体制機関の全国旅客輸送量は昨年からほぼ横ばいの約30億人になるとの見通しを示しているが、中国国内では北京、上海、広州、海外では日本、韓国、タイ、ベトナムなどが人気を集めており、大規模な人の移動の中に新型コロナウイルスの感染者が居ると、コントロール不可能な状態に陥る可能性もある。… … …(記事全文4,520文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)