□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年09月17日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== サウジの原油生産停止で日本の原油調達環境はどうなるのか? =================================== <原油市場は寡占されていることを再認識> 9月14日にサウジアラビアの石油施設が攻撃されたことを受けて、週明け16日のNYMEX原油先物相場は1バレル当たりで前日比8.05ドル高の62.90ドルと急伸した。上昇率は14.7%に達しており、1日の価格変動率としては明らかに異常な数値になっており、週末15日に情報を消化する時間があったものの、マーケットがパニック状態に陥ったことが強く窺える状態になっている。 サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は、同国東部のアブカイクとクライスの2か所が攻撃された結果、日量570万バレルの生産が中断されたと報告している。これは、イラクの産油量478万バレルを上回っており、一瞬にしてイラクの原油生産が全て止まった以上の需給インパクトを及ぼすことになる。… … …(記事全文3,850文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)