□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年05月01日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ベネズエラのクーデターに慌てた原油相場 / サウジはトランプ大統領の増産要請に抵抗 =================================== <ベネズエラのクーデターを受けての原油相場> 4月30日の原油市場では、南米ベネズエラ情勢が改めて注目される展開になった。ベネズエラでは、マドゥロ大統領と暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長との対立が続いているが、グアイド議長がマドウロ政権の打倒に向けて「最終段階」に入ったとして、国民や軍に放棄を呼び掛けたことで、一気に緊張感が高まった。 米CNNによると、同日早朝にグアイド議長と野党指導者レオポルド・ロペス氏が首都カラカス市内の空軍基地に入り、マドゥロ政権の有力支持基盤である軍に対して、離反を呼び掛けた。2人は「勇気ある軍人が私たちの元に駆け付けた」と報告しており、反マドゥロ政権の兵士が市内の路上に集結し、催涙ガスなどで鎮静化を図る政権側と衝突した模様だ。カラカス市内では、グアイド議長を支持する市民数万人がデモを行う一方、警備隊がデモの群衆に突っ込むなど、混乱状況が報告されている。… … …(記事全文3,841文字)