□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年04月26日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 上海ゴム横這いの一方で軟化し始めた上海株、国内在庫の余剰感は維持される =================================== <上海株式市場の発する警告> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1㎏=190円水準で方向性を欠いている。3月4日の209.50円でピークアウトした後、3月29日の180.20円まで最大29.30円(14.0%)の急落地合になった。しかし、4月入りしてからは15日の195.70円まで切り返すなど、下げ一幅感が浮上した状態にある。改めて200円台回復を打診する訳でも、逆に180円割れを打診する訳でもなく、強弱感が交錯した状態で大型連休を迎えることになる。 上海期貨交易所の天然ゴム先物相場も、3月4日の1トン=1万2,960元でピークアウト、29日の1万1,090元で底入れした後、4月は一時的に1万2,000元台を回復する場面も見られたが、1万1,000元台中盤に新たなレンジを形成しつつある。東京ゴム相場が連休入りを前に薄商いの膠着化した影響もありそうだが、動意を欠いている。… … …(記事全文3,454文字)