□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年04月12日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 危ういプラチナETF買いのロジック、本当に触媒需要シフトは発生するのか? =================================== <他貴金属相場をアウトパフォームするプラチナ相場> プラチナ相場が他貴金属相場をアウトパフォームする展開が続いている。金価格とプラチナ価格のスプレッドは2月11日の1オンス=525.30ドルをピークに、4月11日時点では398.00ドルまで縮小している。3月は450ドル水準で揉み合う場面が目立っていたが、4月4日に400ドル台を割り込み、400ドル割れ定着を打診する局面になっている。パラジウム価格とプラチナ価格のスプレッドは、3月18日の705.70ドルをピークに、4月11日時点では437.30ドルまで縮小している。1ヵ月にも満たない期間で268.40ドルの縮小であり、貴金属市場の中でプラチナ相場の相対的な地合の強さは維持されている。 NYMEXプラチナ先物相場をみると、3月11日の809.60ドルを直近安値に4月8日の920.40ドルまで急進した後は890~920ドル水準にボックスを形成しているが、プラチナ相場の値動きが鈍化した後も一貫してプラチナ相場は他貴金属相場をアウトパフォームした状態が維持されている。… … …(記事全文3,934文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)