□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年04月09日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== リビア内戦化の危機で原油高が加速、OPECが協調減産を見直すかが焦点に =================================== <リビア内戦の危機で原油高が加速> 国際原油相場の騰勢が強くなっている。NYMEX原油先物相場は、2月下旬には1バレル=60ドルの節目を巡る攻防になっていたが、4月入りしてから上昇ペースが加速し、4月8日の取引では一時64.48ドルまで上値を切り上げている。これは昨年11月1日以来、約5ヵ月ぶりの高値更新になる。ICEブレント原油先物相場も70ドルの節目の抵抗を上抜き、4月8日高値は71.19ドルに達している。Reutersが3月に実施したアナリスト調査だと、今年の平均価格はWTI原油で58.92ドル(レンジは51.00~68.00ドル)、ブレント原油で67.12ドル(同58.00~76.00ドル)が想定されているが、足元の価格水準はこうしたアナリスト予想を完全に上抜く水準になっている。 背景にあるのは、需給リバランスの動きがマーケットの想定していた以上に強化されていることだ。もともと今年の1~6月期には石油輸出国機構(OPEC)やロシアの減産対応によって、過剰供給状態を是正する流れが想定されていた。OPECなどが日量120万バレル規模の協調減産対応を実施することで、少なくとも過剰供給で在庫が断続的に増加することを阻止し、できれば供給不足化によって在庫の取り崩しを促すことが目指されていた。このため、年初以降の原油相場では需給リバランスの進展状況を確認しつつ緩やかなペースで安値修正を進めてきたが、この想定が需給引き締めの方向に必要以上に傾斜するリスクが浮上しているのだ。… … …(記事全文3,967文字)
