□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年03月26日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 逆イールド発生の意味と、逆イールド環境における金・米国株の投資戦略 =================================== <逆イールドが発生した恐怖?> 米債券市場では3月22日、3ヵ月物財務省短期証券(Tビル)と10年債の利回りが2007年以来、約11年半ぶりに下回る逆転現象「逆イールド」が発生した。通常、債券利回りは期間が長い程に価格変動リスクや流動性リスクなどが大きくなるため、長短期の金利をつないで描く利回り曲線(イールドカーブ)は、期間が長い程に利回りが上昇する右肩上がりになる。一方、足元では一部のタームにおいて短期金利の方が長期金利を上回る逆転現状が発生しており、これを「逆イールド」という。 この逆イールドがなぜ問題かというと、過去に逆イールドが発生すると、概ね1~2年後に景気後退(リセッション)が訪れてきた経験があるため、将来のリセッション入りを予告しているのではないかとの不安心理が広がってしまうことにある。例えば、一般的な指標とされる2年債と10年債利回りでみると、2006~07年前後に逆イールドが発生し、その後は08年の世界同時金融危機が発生したことは記憶に新しい。また、00年にも逆イールドが発生したが、その後は01年前後にITバブル崩壊を経験している。それ以前でも、「逆イールド発生→リセッション」の流れは1980年台以降に限定しても合計で5回経験しており、経験則から「危険な兆候」と受け止める向きが多いのも当然とは言える。… … …(記事全文3,899文字)
