□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年02月22日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== OPEC減産対応の高評価が続くも、株価につれ高しているだけの可能性も想定 =================================== <減産合意は想定以上のペースで実行されている> NYMEX原油先物相場は、昨年12月24日の1バレル=42.36ドルをボトムに、2月21日の取引では57.61ドルまで値位置を切り上げた。最大上昇幅は15.25ドル、上昇率は36.0%であり、昨年11月16日以来となる約3カ月ぶりの高値を更新している。長期トレンドラインとして注目度の高い200日移動平均線(63.05ドル)には届いていないが、100日移動平均線(57.03ドル)は上抜きつつあり、少なくとも過度の原油安是正の動きは概ね一巡したことが窺える。 一方で、昨年10月3日の76.90ドルをピークとした34.54ドルの値下りに対しては44.1%の戻り率であり、未だ50%戻しの59.63ドルには到達していない。いかに昨年10月から年末にかけての下落圧力が強力だったのかが再認識されるが、60ドルの節目水準を回復すると、漸く半値戻しが達成されることは認識しておきたい。… … …(記事全文4,454文字)
