□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年01月16日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2年ぶりに金購入に動いた中国人民銀行、投資家だけではない金購入拡大 =================================== <約2年ぶりに金を購入した中国人民銀行> 中国人民銀行(中央銀行)は1月7日、中銀の準備資産資産における金保有高が2018年12月末時点で5,956万オンス(1,852.5トン)になったと発表した。2016年10月以降、中国の金準備資産は5,924万オンス(1,842.6トン)で横這い状態が続いていたが、2年2カ月ぶりに金準備資産の強化に踏み切った格好になる。 中国の金準備資産に関しては2015年まで不定期に公表される機密性の高いものだったが、2003年1月~09年4月までの6年4ヵ月で累計454.1トン、09年5月~15年6月までの6年2ヵ月で累計604.3トンの購入が行ったことは確認されている。月平均だと前者は5.98トン、後者は8017トンとなり、2000年代に入ってからの金価格高騰を需給面で支える重要なパーツの一つになっていた。その後は15年7月以降に月次データの発表が行われているが、16年10月までの1年3カ月で累計184.1トン、月平均で12.3トンのペースで購入が行われ、金価格が低迷する中で、積極的に金準備資産の強化を行ったことが確認されている。… … …(記事全文3,949文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)