□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年01月12日(土)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== タイは生産量の三分の一をカットか? 天然ゴム生産国の本気度が試される =================================== <年初からゴム相場は急伸> 東京ゴム先物相場は、昨年末の1㎏=170.20円に対して、1 月9日の高値は187.20円に達した。年末年始はリスクマーケットが大きな波乱を見せたが、ゴム相場に関しては他リスクマーケットの混乱状況と関係なく、上値を切り上げるトレンドが維持されている。昨年の年末直前には持高調整の売り圧力も観測されていたが、その際の安値でも12月26日の166.90円であり、昨年11月21日の151.00円をボトムに形成された上昇トレンドが維持されている。 ロジックは極めて単純であり、産地相場の上昇トレンドが維持されていることだ。1月10日時点のタイ中央ゴム市場の現物相場は、USSで1㎏=43.54バーツ、RSSで45.53バーツとなっている。東京市場が大納会を迎えた12月28日時点では、USSが40.55バーツ、RSSが43.51バーツであり、上昇率だとUSSが7.4%高、RSSが4.6%高であり、産地現物相場がこれだけの急伸地合を形成する中、東京ゴム相場が上昇しない選択肢はなかった。… … …(記事全文3,707文字)
