□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年01月07日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2019年の原油相場見通し ~OPECとシェールの共存ラインを探る~ =================================== <改めて過剰供給リスクと向き合う> 2019年の原油相場は、改めて供給過剰リスクと向き合うことになる。原油需給・価格を市場原理に完全に委ねれば、需給緩和による値下り必至の状態だが、一つは石油輸出国機構(OPEC)やロシアの政策調整、そしてもう一つは価格調整によるシェールオイル増産の抑制によって、需要と供給とのバランスを安定化させることを目指すことになる。このオペレーションが成功すれば原油相場は18年10~12月期にみられた急落地合を引き継ぐ必要がない一方、失敗すれば更に下値を切り下げる必要性が浮上することになる。 OPECやロシアの減産対応のみで対応できる問題であれば、先行き不透明感はそれほど強まらない。しかし、需給リバランスの一部はシェールオイルなどにも負担を迫る必要性が高まる中、どの程度の減産と価格水準であれば、需給バランスが均衡化するのか、手探りの局面に再突入することになる。… … …(記事全文4,141文字)
